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無銭優雅
無銭優雅
posted with amazlet on 08.01.28
山田 詠美
幻冬舎 (2007/01/31)
売り上げランキング: 10784


恋愛小説らしい恋愛小説を、
ほとんど読めない私。

でも、山田詠美だけは別かもしれないな。
というか、別だ。

愛の本質、とか、恋の本質とか、
そういうのはあってないようなもの、というか、
人の数だけあるものなんだろうから、
そういうのって、(私にとっては)どうでもいいのだ。

だから、あまたの恋愛小説は、
読んでて途中で飽きちゃう。
切ない、とか、甘い、とか、悲しい、とか、
そういうのは、
そういうことだけでは成り立たない、というのに、
人の心のそういう部分だけ取り出して書いてあっても
うすっぺらくて、なんというか、私は全然、ぐっとこないのだ。

けれど、この人の、
愛だの恋だのに、
ついつい、踏み込んだり、陥ったりしてしまう
人間というものの本質、というか、真実、というか、
そういうのをぐっと掘り下げて
怖くても、醜くても、馬鹿みたいでも、愚かでも、
人の暮らし、というものを、ちゃんと見据えている視点と
それを身軽に、なんてことないように、
水みたいに、空気みたいに、
押し付けがましくも、気持ち悪くもなく、
品よくきっちり書いている文体が私は好きなのだ。

そう、恋愛の状態を書いているのではなく、
「恋している人」「誰かを愛している人」の、
その「人」の部分が、きちんと、存在している小説。
だから、恋愛小説、というよりは、
人間小説なんだと思う。
そして私は、そういう話が好きなんだよな。

あと、この小説に関して言うなら、
このタイトル、いいよね。
「無銭優雅」。

そう、優雅さ、とは、本来、お金のあるなしに関係ないものなんだよね。
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